降ってきたのはしあわせの重み





      降るしあわせ



土曜日の午前5時少し前、ボロボロの体を引きずってマンションの前までなんとか帰ってきた。
夜勤→急患→人手不足の連続で3日間病院から帰ることが出来なかった。
深夜というかもはや明け方というべき時間帯であるにもかかわらず自分の部屋を見てみると明かりがついている。
普段、あまり遅くまで起きていないのに珍しい。
まぁこの時期だから学生の成績を出しているんだろう。毎年恒例なので大体分かってきた。

「ただいま、です」

もしかしたら眠っているかもしれないので一応物音をたてないよう注意しながらリビングに向かうと部屋は真っ暗だった。
あれ?確かに電気がついていたように見えたのに。
そう思って見回してみるとヒロさんの部屋から光が漏れている。
中をそっと見てみればヒロさんがたくさんの書類と格闘しながらパソコンに向かっている。
予想通り、大学関係だな。
声を掛けるのも気が引けるので出来るだけ音を立てないように風呂場に移動する。
手早くシャワーを浴びて寝室まで移動。ベッドに潜り込んだらすぐに睡魔が襲ってきた。
ヒロさんが頑張ってるからヒロさんが寝るまでは、と思っていたけれどもう限界。
ごめんなさいヒロさん、先に寝ます。




「うえ?!」

目を閉じた瞬間にボスンという音と腹の上に何かが降ってきた。
驚いて目を開ければヒロさんが倒れこんできている。
時計を見れば7時過ぎ。眠ってから2時間近く経っていた。

「悪い……眠い。おかえり」

限界だと言わんばかりに目を閉じたまま謝ってくる姿が本当に眠そうだ。
下敷きされている布団をなんとか引っ張り出してヒロさんの上に掛ける。するとモソモソと俺のほうに寄ってくる。
無意識なんだろうけど、嬉しい。とはいえ俺も2時間では全く寝足りない。正直俺もまだ眠い。
寄ってきたヒロさんを腕の中に抱えてもう一度目を閉じる。
あぁ、なんか幸せだ。帰ってきてよかった。
本当は医局で仮眠をとってから帰ろうかとも思っていたけど、帰ってきて本当によかった。
このまま時間が止まればいいな。

「ただいま、ヒロさん。おやすみなさい」

俺の腕の中には確かなしあわせの温度

―――――あとがき―――――
下書き無しの一発書き。
本当は推敲とか見直しとかちゃんとしないといけないんですが、早く何かUPしたくて。

夏休みに入って幾ら寝ても寝足りません。
そんな状況で生まれた作品です。

皆さんは徹夜できます?私は全く無理なんですよね。ちょっとの時間でも寝れるなら寝ます。
何故って、眠い。
でも友達は「起きれなくなると困るから、寝ない」というスゴイ人。
私はたとえ2時間でも寝ないと次の日本当に辛くなりそうなので。
(↑やったことないので不明ですが)
まぁ、ちゃんと寝るに越したことはないと思います。

最後の文からオマケSSに飛べます。オマケなので短いですよ。
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