胸に咲き誇る 紅い紅い花
散ることのない花




     風の果て




「……で、何やってんだお前は」
「何って、ヒロさんを…」
「あ〜、言うな。言わなくていい」




こいつが何をしているか…
そんなのされてるこっちが一番よく分かってる



何だって29の男が25の男に抱きつかれてんだよ
てか、俺が聞きたいのは行動そのものじゃなくて理由




「ねぇ、ヒロさん、お願いがあるんですけど」
「……」



嫌な予感がする
こういうときに言うこいつの“お願い”は
俺の嫌がるものが多い



「“好き”って言ってくれませんか?」
「な゛」





予感的中
嫌な予感はよく当たる
こいつは俺がそういうの嫌がるの分かってて言う



…いや、“嫌”ではない
嫌というよりは恥ずかしい
だから



「馬鹿かお前は、何で俺が……」



……また、その顔
野分のしょげた顔は苦手だ
そんな顔されたら言うことを聞いてしまう




(分かっててやってんじゃねーだろうな)





「いけませんか、俺はヒロさんに言ってもらいたいです」




だから、その顔やめろ
そんな眼で見られると…



“好き”


声に出来たかどうかは分からないが
俺なりの精一杯



「ヒロさん」
「何だよ」
「布団とってください」



(出来るわけねーだろ)



こんな真っ赤になった顔見せられる訳がない
一生ここに篭っていたいほど恥ずかしい



「ヒロさん、ヒロさんの顔見たいです」



野分の声には何か力でもあるんだろうか
何で野分に言われるとその通りにしてしまうんだろう




「ヒロさん」



恋をしただけ
ただそれだけ

貴方にもっと伝えたい
もっと

貴方が愛してくれたときから
貴方の愛に包まれた日から

ココロもカラダも
全部貴方の物

このカラダにもっと貴方の印を刻んで


「可愛い」
「…」



「野分」
「はい」



胸に咲き誇る 紅い紅い花
散ることのない花


貴方にも咲いているだろうか


―――――あとがき―――――
久しぶりにこの曲を聞いて
勢いで書いたら
ものすごい散文
おかげでまとめるのに3日かかりました

RUI 風の果て
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