忍チンと関係を持った、ということは…
必然的に理沙子との関係も続くわけで…






     微妙な関係






「あ、ヤベ・・・」
「どうしたぁ?」
「明日締め切りの課題があんの忘れてた・・・」
「オイオイ」
「悪ぃ、今日はもう帰る」
「分かった。家まで送る」
「え、別にいいよ…今から駅行けばすぐに電車来るし」
「バカ、こういう時は甘えるんだよ」
「…サンキュー」





忍チンはまだ高校生…
やっぱり学校のことが第一な訳で
そういうのオジサン的にはちょっぴり淋しいのですよ
いや、分かってるんですよ?
忍チンは受験生で今は大切な時期だってことぐらい
でも・・・その・・・恋人としての時間も取ってほしいというか・・・




「宮城?何ボーッとしてんだ?」
「え?あぁ、別に・・・考え事」
「・・・・・・フーン」
「車行くか」
「ん」





「着きましたよ〜」
「ドーモ」
「・・・・・・」




(なんつー可愛げの無い・・・)




「ま、勉強頑張り給え、受験生」
「宮城」
「ん〜?」
「ありがと」
「へ?」
「送ってくれて」
「・・・課題、頑張れよ」
「分かってるよ・・・おやすみ」
「あぁ」





何というか・・・
忍は突然あんな風に不意打ちをしてくる
普段は滅多に礼なんて言う奴じゃないだけに
突然言われると
か、可愛いじゃないか・・・なんて思うわけで





(・・・・・・・・・イヤイヤイヤ、断じてロリコンとかなどではなくて)





ーピリリリリリリ




「携帯?俺こんな着信音だったか?」




・・・・・・忍の携帯?
何で車に落ちてんだ?
つーかもう家まで帰ってきちゃったんですけど
また返しに行かないといけないんですかね
・・・・・・・・・・・・面倒くさい




「はぁ・・・・・・戻るか」





ーピンポン




『ハーイ』




(げっ・・・今の声は)




「・・・庸?どうかした」
「お、弟君は御在宅でいらっしゃいますか」
「忍?あぁ、さっき帰ってきたからいると思うけど…ちょっと待ってて」
「ご面倒お掛けします・・・」




忘れてた・・・
完全に忘れてた
何で俺はこんな重要なこと忘れてんだ・・・・・・
忍の実家は元嫁の実家じゃないか




「庸?悪いけど今あの子お風呂みたいなんだけど」
「あ〜・・・そうか」
「何?なんか用があるんだったら伝えとくけど?」
「じゃ、じゃぁ 携帯、渡しといてもらえるか」
「わかった」
「理沙子」
「何」
「いや…その」
「・・・・・・何?」
「最近調子どうだ」
「はい?」





アホか俺は…
誤魔化すにしてももうちょっとなんかあるだろ
仮にも日本語を研究している人間の誤魔化し方とは思えんな・・・・・・




「調子ね、別に悪くは無いわよ」
「そうか・・・良かった」



……
何で固まってんだ?





「庸、あんた変わった?」
「へ、そうか?」
「前は何言っても『そうか』とか『へえ』とかしか言わなかったのに」
「・・・悪い」
「何が」
「いや、その」
「別にいいわよ。私は私で好き勝手やった結果だし」
「・・・じゃぁ、俺はこれで」
「気をつけて」






『前は何言っても『そうか』とか『へえ』とかしか言わなかったのに』




仮にも元妻に言わせる言葉じゃない・・・



あの頃は自分が傷付くのが怖くて
他人に無関心なフリをして他人を傷つけていた
他人を傷つけてもそれに気付かず、気付かないフリをして
逃げていた






あの頃の行為はもう取り消し様が無い


だから、せめて
罪滅ぼしに願う




願わくば、
俺が幸せにしてやれなかった人が
大切な人と幸せになれますように


理沙子が永劫幸せの中にありますように





―――

「忍、入るわよ」
「何?」
「これ、庸から。忘れモンだって」
「来てたの」
「呼ぼうか、って聞いたらすぐ帰るからって」
「ふ〜ん」
「さっさと風呂入りなさいよ」
「分かってる」




(少しぐらい嫌がらせしたっていいでしょ。・・・最後くらいさ)



馬鹿な弟だけど、末永くよろしく。庸




―――――あとがき―――――
テロリストもロマンチカも書きにくい!
キャラがつかめない
だけど今回はテロリストメンバーだけで頑張った!褒めて!
・・・今回の作品もまた中々分かり辛いかもしれないですね
しかも何日も経ってから書き加えたりしてるから繋がりとか無茶苦茶です

最近エゴイスト以外の更新が完全に停滞してますね
何ででしょう・・・・・・

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