もうあのスーツは着れない




     揺れる心と観覧車





「美咲、このスーツなんでこんなにクローゼットの奥深くに?」
「え!?い…いや〜、何て言うかほら…ね?」
「気に入らなかったのか?」
「いや別にそんなことはないんだけどさ〜、ほら俺にはもったいないって言うか…」
「気に入らないのなら別の…」
「だぁ〜、いらないから!ホントいらないから」
「おかしな奴だ、じゃあ何でわざわざ奥に仕舞ってるんだ?」





(そのスーツは前ウサギさんとその…まぁ…観覧車で……シテしまった時ので…)




「そんなの着れるわけないだろ…憤死するつーの…」



ウサギさんは気にしてないんだろうけどさ
俺敵にはそういうものを身につけるのって結構抵抗がある…
まぁ…家の中ならともかく
外の、それも観覧車でなんて…





(せっかくウサギさんが俺の為に、って買ってくれたもんだから着たいのは山々なんだけど…って)




「何サムイこと考えてんだ俺!キモ!!サムッ!!つーか気色悪!!」
「何一人ではしゃいでいるんだお前は」
「別にはしゃいでたんじゃねぇよ!つーかお前が原因だアホウサギ!!」



兄チャン
ウサギさんに俺の気持ちが通じる日は来るんでしょうか…



―――――あとがき―――――
短いですね
ロマンチカは中々情景が浮かんでこないもので…
消化が遅いです
申し訳ないです




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