毎日毎日、食卓に並ぶのは
相も変わらずキャベツ炒め。





いただきます、ごちそうさま。





「……イタダキマス…。」


一体いつになったらこのキャベツ地獄から抜け出せるのか。
忍チンはまだ自分のキャベツ炒めに納得しないようで、次の段階へ進もうとしない。
このままだとマジで青虫かウサギになりそうだ。

箸を口に、手を止めた。
口の中に広がるのは、いつもと違う味。
キャベツ、キャベツ…?
どう言葉にしたらいいのか。
これはキャベツ炒めなのか、と問いたくなる味。


「忍チン…。」
「何。」
「今日は何で炒めたんですか…?」
「秘密。」


秘密って…!
作った本人はこれを一度も口にせず、
テーブルに肘を付いて俺の顔を見るばかり。
なんだこいつ、リアクション待ちか。
俺は一体どんな反応をすればいいんだ。


「…。」


とりあえず、キャベツ炒め(?)を飲み込んだ。
おいしい?とか聞かないのか、忍チン。
ただ、黙って見ているだけ。
仕方ないので、再びキャベツ炒めを口に運んだ。

全て食べ終わるまで、始終無言。
何か言ったほうがいいんだろうか、と思いながらも
気の利いた言葉が浮かばなかった。


「…ごちそうさま。」


手を合わせ、箸を置いた。
それでも無言な忍チン。
やっぱり何か言うべきなのか。


「あー…おいしかったよ。」
「………ふーん。」


あ。
忍チンが顔を背けた。
ほんの少しだけ、頬が赤い気がする。
なんだよ、照れてんのか。
ちょっと可愛いな。
忍チンが嬉しそうなら、あの味でもまぁいいか。


なんて、そんなことを思う自分に苦笑い。










テロリストなんて書いたことないのに、
それを私に強制してくる素敵なお友達(笑)晴和さんへ。
あの、宮城はどんな物でも残さず食べてくれるから、
忍チンはそれが嬉しいみたいな、そんな話でした(補足)



2007,03,01  ちゃき


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