貴方を困らせるようなこと、本当はしたくない
でもそれ以上に貴方の傍らにいたい
   






           ドアが閉まります








明日は1コマから講義
本当は帰りたくない
別にここから大学までは然程遠くないけど…
でもヒロさんから強制帰還命令







「野分、急げって。最終行っちまう」
「ハイ」








ヒロさんと一緒にいた夢心地から現実に一気に引き戻される
帰りたくないよ、ヒロさん……









「じゃあな」
「気を付けて帰ってくださいね」
「わかったからさっさと乗れ」
「あの、ヒロさん…」
「ンだよ」








    ―ドアが閉まります








「…乗り過ごしちゃいましたね」 
「お前な…」







呆れてる顔 
そりゃそうだ 
乗ってた電車から直前で飛び降りたんだから






だって、足りない 久しぶりに会えたのにあれだけじゃ足りない
結局この前も食事して話してたら最終電車の時間になって、そのまま帰った
そんな生活もう耐えられない…
ずっと一緒にいたい
ヒロさんもそう思ってくれてますか?









「始発で帰ります。だから」
「さっさと帰るぞ、寒い」
「…はい」






―――――あとがき―――――
“3番線…”の3日後ぐらいに思っていただけると嬉しいです
教習の空き時間にペイッと書いたのでちょっと支離滅裂な部分が…(直せよ
電車は"ドア"ではなく"扉"ですがそこは見逃してください…



inserted by FC2 system