これから先何年経とうとも
あなたの存在が俺の中から消えることはないだろう





 
       忘れられないあなた






「はい」
「…一体これは何なんでしょうか、忍ちゃん」





テロリスト・忍ちゃんが持っているもの
それは爆弾
、ではなく綺麗に包装された長方形の…物体




「は?プレゼントに決まってんだろ」
「プレゼント?」





(プレゼントってそんな睨みながら渡すもんなのか?)




「プレゼントって今日はなんかあったけか?」
「別に」
「別にって…」
「いいから貰っとけよ」
「はぁ…じゃあありがたく頂いておきます」




(…さてこのプレゼントの真意とは何ぞや…。つーか、中身が何なのか想像がつかん…)





「忍チン」
「何」
「開けてもかまいませんか?」
「は?…ああ、どうぞ」



(さて、中身は…)



「…定期入れ…?」
「他に何に見える?」
「…俺電車乗らないんですけど?」
「別に定期入れろとか言ってないから」
「は?」
「おっさんになると発想力が貧困だな」
「…」



(なんつークソ生意気なガキだ…)




「…何入れりゃいいんだよ…」
「…写真」
「何の」
「あんたと…その…先生の…」





(もしかして…いや、もしかしなくても)




“先生”の写真





「大切な写真のわりに何にも入れてなかったから」
「…」
「いや、ずっと持っときたいからなんだろうけどさ、やっぱ何かに入れといたほうがいいと思って」
「…」
「定期入れなら携帯できるし…」
「…」
「だから…」
「忍」
「…」



こいつは先生の為に…
俺の為に…







誰しも大切な思い出を持っている



その思い出はいつか風化してしまうものかもしれない
それでもこいつはそれを良しとしない
以前こいつは“先生との思い出は忘れてはいけない”と言った
先生との思い出を引き摺った俺ごとこいつは受け入れてくれた
今もこうして先生との思い出が色褪せぬようにと、考えてくれている



「忍…」
「…何だよ」
「ありがとう」
「べ、別に…」



意地っ張りで素直じゃなくて
どこら辺が可愛いのか…



こいつの
どこを嫌いになれというのか



胸のポケットに愛した人
隣に愛する人
この二人の存在なくして今の俺はない


忘れられない人
忘れない人
 


―――――あとがき―――――
テロリストが一番書きにくいと判明!
嫌いじゃないんですよ
忍チンも宮城教授も
でも、ヒロさんが出てきてくれたほうがいいな…
まだ会話が広がる
まあ、要するに
大反省







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