あいつのいない生活を始めて3ヶ月



         デッサン#3
あいつ、野分がアメリカにいって3ヶ月になった。 あいつは俺に何も言わずアメリカに行った。 しかもあいつがアメリカに行くことを言わなかったのはどうやら俺だけらしかった。 あいつがいなくなったことよりも、俺にだけ何も言わなかったことのほうが辛かった。 (鍵…、かけないと) ここ三ヶ月俺の部屋は鍵をかけていない。 俺がいないときに野分が帰ってくるかもしれないという微かな希望からかける事が出来なくなった。 (…………) ―バタン― 覚悟できていると思っていた。 あいつと付き合うということは、世間的に見れば異常で、許されないことだとわかっている。 だからこそ、あいつにもし好きな人が出来たら、いつでも別れてやらなくてはいけないと思っていた。 あいつの幸せを望むならそれぐらい出来て当然なのだ、と。 でも実際はたった3ヶ月ですら離れられなくて、 あいつがいなくなった途端に俺は鍵すらかけられなくなった。 (なんで、なんで電話も手紙も寄越さずに平気なんだよ、あの馬鹿は…) 電話でも手紙でもいい。 会いたいなんて我侭は言わないから、ほんの少しでもかまわないから、お前を感じたいんだ…。 なぁ、野分。お前が知ったら笑うだろうか…。 お前なしの生活を始めたのに 上手くいかないんだ。 ―――あとがき――― 歌詞を元に書いてみました。 これが晴和デビュー作ですね。 あとから読めなくなる確立は100%ですが…。 若気の至りにしてもしょっぱすぎるよ…。 これから頑張って書いていくのでよろしくお願いします。 ポルノグラフィティ デッサン#3
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