「美咲ぃ、お前何で信者席に座ってんだ?」









          学園天国







「あ、角先輩。おはよーございます。……何すか、その信者席って
「あ〜、そっか。お前1年だもんな。まだ知らねぇか」
「?」
「この講義の講師って上條だろ?」
「そうっすよ。だからこうやって遅刻しないように……」
「あのな、上條の講義ン時は中央3列は近づいたらダメなんだよ」
「ハイ?」
「中央3列は上條の信者が座る席だって決まってんだよ」
「信者?何であの先生に信者なんているんですか」
「そう。あいつ等マジ怖いんだよ、絶対お近づきになんねぇほうがいいから。ホラ席移動するぞ」
「はあ……」
「ま、後ろから見たら一発で分かるから……」












「……なんだって」
「へぇ…」
「凄くない?俺はあの先生の授業嫌いじゃないけど、あそこまではね」
「そんなに分かりやすかったか?」
「意識してソコ見てたらさホント怖かったんだよ、目が」
「フーン」
「"ふーん"ってウサギさん俺の話聞いてた?って知らない人のことだからしょうがないか」
「信者席、ねぇ…」
「そう。普通はさ一番前の席ってよっぽど席が無い講義でしか埋まんないんだよ?」
「?だったら何でお前は一番前の席に行ったんだ?」
「一番前じゃないよ、3列目。え〜…っと、ホラ、俺前にテストで赤点とったから…」
「あ〜、それで話をよく聴くためか。お前にしては殊勝な心掛けだな」
「……いや、少しでも心証をよくしようと……」
「なんだ、そういうことか」
「いや、でも印象って大事だよ!!
「ふぅん?」
「な、何だよその目は!ちゃんと講義も真面目に受けてたよ!!」
「真面目に受けて赤点取るようじゃな」
「う、ウルセー!!」














「なぁ、弘樹」
「んー?」
「お前の講義で決まって一番前の席に座る学生っているか?」
「ん〜……あぁ国文科の学生か?」
「いや、一般教養系の講義」
「一般教養の?あ〜いるいる、決まって前のほうに座ってる奴等な」
「(……奴等……)」
「あいつ等熱心に聴いてるし、成績も良いし、真面目で良い学生だよ」
「へぇ」
「って、何でお前がそんなこと知ってんだ?」
「いや、別に」
「?変な奴だな」
「そうだ弘樹。前にマークシート式のテストでヘマして赤点取った学生がいるって言ってたろ」
「何でお前がそんなこと知ってんだよ」
「……お前が前に酔った時に言ってた」
「え……俺そんなことまでお前に話してんのか」
「で、その学生のことなんだが、あれマークシートがズレてなかったらどれぐらいの点数があった?」
「あ〜、あのテストな…。いや、あれはズレてなくてもギリギリだな」
「……やっぱりそうか」
「まぁ追試で巻き返してたみたいだし……多少は」
「多少?」
「なんつーか、根本的に心情描写がイマイチ掴めきれて無いみたいだな」
「ほう」
「高校の国語は出来るけど大学で躓く典型みたいな奴だな」
「どうやったら克服できるんだろうな、そういうのは」
「とりあえず本を読む習慣をつける。ただ読むだけじゃなく考えながらな」
「……難しいな」
「一朝一夕でなんとかなるもんじゃないしな」
「そいつは"本を読むと眠くなる"病気にかかってるんだが…」
「国文系は諦めさせろ」
「………」
「っと、俺次の時間講義入ってるから行くわ。お前どうする?」
「この本借りてもいいか」
「別に構わねーけど」
「じゃ、帰るわ」
「学生に見つかんねーようにな」
「お前も気をつけろよ」
「は?」
「こっちの話」
「訳が分からん」








―――――あとがき―――――
分かり辛いなぁ……
まぁあれです「クラスで一番の美人の(隣の)席を(一部の人間が)狙っている」ってことです

半分実体験ですよ
晴和の出席している講義でも指定席(中央2列)の方々はいらっしゃいます
そこの空間だけ異様な雰囲気醸し出してます…
横目で見るたびヒきますよ
ホント怖い
先生の質問に間髪入れず大きな声で答えてるところなんかもう………
「ヒィッ!!」って思います

因みにウサギさんを絡ませたのは最近のブームがウサギさんとヒロさんの絡みだからです
いいなぁ…親友コンビ
このままちょっと濃い目の友情を育んでくれればいい


何とかPCが復活してくれました…。
良かった…このまま直らないかと思いました



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