ちょっとしたオネダリの筈だったのに
どうしてこんなに追い込まれてるんでしょう……









       ケーキは手掴みが一番







「ヒロさん、ケーキ買ってきたんですけど食べませんか?」
「お…お前……なんでこんなホール買ってきたんだよ」
「いえ、カットケーキを買おうとしたんですけど、店員さんに勧められるが儘に買ってしまって」
「食い切れるかな」
「でもヒロさんケーキ好きですよね」
「いや、そりゃ嫌いじゃねぇけど……。まぁ、いいか……」
「じゃあ俺切りますね」
「いや、俺がやるよ。その代わりコーヒー淹れてくれ」
「分かりました。あ、お皿出しますね」
「あぁ」
「あの、……ヒロさん」
「ん?」
「あの、お願いがあるんですけど」
「何だよ。苺か?」
「……いや、違います」
「何だよ」
「あの、前みたいに"あーん"ってしてもらえませんか?」
「…………は?」
「ほら、前にケーキ買ってきた時に、やってくれたじゃないですか。だから今回も……」




―ダンッ





「野分、アーンvv」






……あれ?ヒロさん。それフォークじゃないですよ、包丁ですよ?
なんでカットしたケーキの中心部に包丁ブッ刺してるんですか?
物凄い満面の笑みで嬉しいんですが、物凄い怖いです






「どうしたんだよ、ホラ口開けて」







あれれ、追い込まれてるんですけど
逃げれないんですけど
食べないと駄目ですよね
いや、ヒロさんに"あーん"ってしてもらえるのは大変嬉しいんですが
でも包丁はちょっと……






100%食わされる
というか、食べないとヒロさん絶対怒る
……それ以前に既に怒ってる!!




参ったな……前やってくれたから今回も、と思ったけど無理だったか
というか、ケーキ買ってきた魂胆がバレたな







目の前には包丁にブッ刺されたケーキ
……ケーキを食べる為に、こんな究極の選択を迫られるとは思わなかった
正にデッド・オア・アライブ




否、オール・デッド








俺はこの後土下座して許して頂きました





―――

野分が訳の分からないことを言い出したので、お仕置きも兼ねてからかってやったら土下座してきたので
一応許してやりました

(バレバレなんだよ、阿呆)




―――――あとがき―――――
最近シリアスというか、暗い話ばかりが頭にポンポン浮かんでくるので、ちょっと息抜き
ホント犯罪者手前の野分とかクルクル浮かんできて、私の精神状況が心配
UPする機会があればしたいですが、なかなかどうなのか…orz

さて、文中に"vv"と出てくるのですが、やっぱり中々自分の中で受け入れがたいですね…(苦笑)
漫画とか絵とかビジュアル化できれば一番いいのですが、如何せん絵が描けないもので…
表情とか伝わり辛くて申し訳ないです
文章能力もついていかなくて、お恥ずかしい

もうちょっと頑張ろうと思います…







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